MITx:

MIT(マサチューセッツ工科大学)が全世界に向けて無料提供するクラスが今週始まりました。他にもスタンフォードの公開講座を取っているんですが、こちらにも注目すべき点が豊富です。
内容はエレクトロニクス。通常の電子工作ではなく物理を基本にした高度なもので、数式はもちろん、マクスウェルの方程式なども理解している必要があるようです。

通常の動画講義です。スピードが4段階に切り替えられ、右には話した内容が文字に起こしてあり、自動で動画を追っていきます。
オンライン講座と言えば動画で講義を聞くだけと思っている人も多いかもしれません。しかしこれは違います。完全に受講者参加型です!宿題あり試験ありと、自分でも勉強していかないと着いて行くのはかなり厳しい内容です。
しかもこのMITのコースは更にすごい!エレクトロニクスという内容もあって、実際に電子回路を組むという必要が出てきます。残念ながら電子部品が提供されるわけではありませんが、違う方法でそれを実現します。

コース・サイトにはこのようなアプリケーションが用意され、

マウスのドラッグアンドドロップによって電子部品をのせていきます。
実行ボタンを押せば電気が流れるシュミレーションによって電子回路の実行結果が見られます。

こちらが結果です。少し前までは自分でこういったソフトを購入またはフリー版を探して、自分のパソコンにインストールして使っていたものですが、その全てがWebサービスという形で提供されています。操作も快適で(回線の影響もあるでしょうが…)ストレスを全く感じません。

更にすごいのはこれ。なんと教科書丸々提供されています。
クラウドバージョンのKindleのように、ページをめくって目次から索引まである、本一冊オンライン提供になっています。これは驚いた…(無料ってところがです)

動画の中で使われたスライドはPDFになって配布されます。これもかなり便利。ノートを取る必要がないからです。
テストや小テスト(クイズ)は計算や実行結果を数字で入力するものがほとんです。
やはり理科系の内容だから可能なオンライン講座なのではないでしょうか。
言うまでもなく基本は英語です。多言語で提供されていますが、翻訳に時間がかかったりすることがあるので、訳を待っているのは生産的ではありません。僕の英語力は講義を1.5倍速で聞いてもまず聞き逃すことはない程度なので不自由がありませんが、英語力があるとこういった機会に恵まれるという意味でも重要かもしれません。
内容はMITで提供されているものと遜色なく、経済的物理的理由で大学に通えない人にもその教育のチャンスが巡ってきている時代と言えるかもしれません。しかも無料という…
日本の大学のありかたが激しく議論される今日この頃ですが、その議論を更に加速させるものになるかもしれません。
(あ、日本の英語教育が進歩してからかな…)
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