Saturday, June 9, 2012

世界トップレベルの授業とは:MITオンラインコース2週目突入報告…

先日の記事の続きです。

MITの提供する無料オンライン講座、エレクトロニクスは2週目に突入しました。
最初の週の宿題は無事に提出し終りほっとしたところですが、もちろんそれが難易度が上がり続きがすぐに用意されています。

1週目を終え、全体像が見えてきたこの公開講座。無料とはいえMITの冠に恥ない内容であることはたしかです。
期限内に宿題などの課題さえこなせばどんな時間に受講しても構わない、ということは最大の魅力の一つでしょう。もっとも僕はまとまった時間に一気にやりたい性分ですが…
動画の再生スピードを速めれば時間短縮もでき、とても快適です。これからの時代の教育を象徴しているかのようです。

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画像を見れば分かるとおり、教える講師(教授:Anant Agarwal)はインド系の方。喋る英語もわずかですが訛りがあるものの、とても綺麗な英語を話します。
動画では顔を出すことはほとんどなく、だいたいはスライド画像に文字や絵を書いていく映像です。後述するデモンストレーションの時だけ本人が登場します。

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動画構成は一つ5分から8分くらい(僕は常に1.5倍速で聞いているのでもっと短い)。それがいくつも連続して用意されており、全部で一つの授業内容をカバーします。

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所々に挿入されているのはクイズ(小テスト)です。講義を聴き、クイズを答え、また聴く、を繰り返します。クイズは最終成績には反映されませんが、内容を理解しているかを確認するためには重要です。

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クイズはこんな感じです。入力フォームに数値、もしくは数式を入力し、チェックボタンを押すと正誤判定してくれます。リセットすれば何度でもやり直しができ、答えも見ようと思えば見ることができます。 
でもクイズをやってみるとなかなか正解が得られない。それもそのはず。クイズのほとんどの内容は、その後続く講義でカバーされているからです。つまり、

とりあえず自分で考えてやってみろ!

その後説明してやる!

という構成です。一見すると理不尽ですが、効果は抜群。前持って考えておけば、講義内容のポイントに集中することができます。その後再度クイズに戻って確認すると更に効果的なのは言うまでもありません。

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内容がエレクトロニクスと言うこともあり、実際に電子回路で実験することはとても重要になります。このコースではポイントごとに映像が切り替わり、その実験をデモンストレーションしてくれます。百聞は一見にしかず。

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この回路に刺さっているのはピクルス。あのハンバーガーなどに挟まっているやつです。回路の抽象化というデモンストレーションですが、これが笑える。僕も動画を見ていて思わず笑が込み上げました。所々にジョークを混ぜてくれる、それも講義の内容を理解するのに役に立ちます(ちゃんと聞いていないとどこが面白いかわからないでしょ?)。

誰でもそうでしょうが、学校教育では無数の先生の授業を受けたことがあるはず。この先生は間違いなく、僕の人生の中でトップ3に入る先生です。勿論、「先生がダメだから僕はできない」、という言い訳は卑怯であり、「僕は実際にそれができない」という現実を改善できるか?という意味でも生産的ではありません。ダメな教え方をする先生だったので独学で頑張って向上させる、というプラス思考も考えられます。しかし、本当に良い先生は生徒の理解の向上だけでなく、モチベーション維持という意味でも素晴らしいものを発揮してくれます。

コース全体には相当の準備を要したに違いありません(教授は指示だけで、アシスタントが作業したんでしょうが…)。こんな素晴らしい先生の授業を受けられるのは、本当に幸福なことです。内容の理解力だけでなく、「ああ、こんな風に人に説明できる人間になれたらな…」という夢も膨らみます。

こういった無料の公開講座が増えてくることは間違いなく、世界中の教育に影響を与えることは必至です。問題はどんな内容が増えてくるか…課題の提出、並びに、自動採点の現実味を考えると、理系科目がほとんどを占めるでしょう。プログラミング、エレクトロニクスが可能ならば、数学も可能なはず。現在はまだある程度の基礎知識がある人向けですが、もっと基本的な内容が増えてくるかもしれません。

欠かせないのは英語力。英語力があれば可能性はどんどん増えてきます。外国語教育も無料で…と言いたいところですが、こればっかりは「対人練習」を必要とするため、簡単には無料は実現しないでしょう(最近話題のSiriなどの人工知能が発達すれば可能かも…)。むしろ、教育費用を(日本の場合なら)英語力だけに特化し、その他の理系科目は無料の…といった考え方ができますね。



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